表現―音楽会を通して【国立音楽大学附属小学校】
国立音楽大学附属小学校では、言語、身体、音楽、造形など様々な表現活動に力を入れています。表現活動をより豊かにするためには、物事の本質を見通す思慮が必要です。五感をフルに使ってこの思慮を身に付けることで、豊かな心を育みます。
その数ある表現活動の中から、本校創立を祝う意味が込められた音楽会を紹介します。
音楽会は、毎年11月に大学講堂(大ホール)で行っています。各学年の合唱、3・4年生のリコーダー合奏、5・6年生の合奏と1・2・6年生の合唱奏で構成されています。本番までの練習過程で、子どもたちはそれぞれの成長を見せてくれます。そこから感じることは「音楽」「リトミック」「コーラス」「器楽」で体系的に学習したことを自分の総合的な力として発揮していることです。それは、音楽の学問的な学び、身体を通して得たリズム感、声を合わせることや合奏で得た感性と言えます。このように音楽会は、「豊かな心を育む」一環として、大切な役割を果たしています。