協会の活動
会長挨拶
東京都には私立初等学校協会の加盟校が56校あります。それぞれの学校には、創立者の定めた建学の精神があり、その精神から導かれた独自の理念・教育方針に基づいた個性的な教育が実践されています。文部科学省のキッズページには、「私立学校は、国立学校、公立学校とともに、日本の学校教育に不可欠な存在です。」とあります。教職員の移動が少ないために、長く勤務する教職員から醸し出される校風、伝統ある校舎、伝統に裏打ちされた統一性のある教育が展開されている「不可欠な存在」としての私立小学校を、お子様の心の故郷とされてはいかがですか。
東京私立初等学校協会
会長 田代 正行
令和6年度 第68回 日本私立小学校連合会 全国教員夏季研修会(担当:東京私立初等学校協会)
8月19~21日(月~水)の3日間、アルカディア市ヶ谷をメイン会場として、令和6年度 第68回 日本私立小学校連合会 全国教員夏季研修会を開催いたしました。
東京私立初等学校協会が本研修会の担当をするのは3年振りですが、前回はコロナ禍で1日間のみのオンライン形式での開催となりましたので、従来通り対面形式で開催するのは実に6年振りとなりました。
日本私立小学校連合会加盟校の内、1,054名の教員が参加し、東京私立初等学校協会加盟校からは517名の参加がありました。
第1日目の開会式では、日本私立小学校連合会斎藤滋会長(桐光学園小学校校長)の挨拶に始まり、東京都生活文化スポーツ局私学部長の加倉井祐介様より、小池百合子東京都知事からの祝辞の代読がありました。その後、懇親会が開催され、参加者同士で活発な情報交換が行われました。
研修会は、15研究部(国語、社会、算数、理科、音楽、図工、体育、学校保健、学級経営、メディア教育、学校図書館、外国語、家庭科、生活・総合、学校劇)に分かれて実施され、実践的な研修が展開されました。また、室内の講義だけでなく、フィールドワークを実施した研究部も多く、大変有意義な研修会となりました。全国の私立小学校教員が集まることにより、全国の私立小学校が抱える共通の課題に対する解決のヒントを得ることができました。
令和6年度 東京私立初等学校協会 第1回一斉研修会・第1回教頭研修会・5年経験者研修会
令和6(2024)年7月2日(火)、東京私立初等学校協会 第1回一斉研修会は15部会による部会別研修会、教頭研修会、5年経験者研修会など、17の研修会が加盟校等を会場として実施されました。 その中でも、昭和女子大学附属昭和小学校にて14時30分~16時40分まで開催された、第1回教頭研修会について、ご報告いたします。 研修内容は、同校で令和6(2024)年4月から実施している教育課程特例校の取り組みである、「探求コース」「国際コース」についての発表です。まず、同校 校長 前田崇司先生より「探求コース」「国際コース」を設置することになった趣旨の説明があり、副校長の渡邉直人先生より各コースの概要説明後、それぞれのコース長より詳細について説明があり、各教室も見学することができました。その後6~7人グループでの情報交換が行われました。 参加された教頭職の先生方は、貴重な時間となり、今後の教育活動に活かせるよう、コミュニケーションをとられていました。
令和6年度 第7回「東京私立小学校展」の日程と会場について
主催 :東京私立初等学校協会
開催日:4月27日(土)
会場 :NSイベントホール(新宿NSイベントホールビル地下1階)
東京都内の私立小学校が一堂に会し、私立小学校を広く知っていただく目的で、来年度も標記小学校展を開催いたします。
参加申込方法等の詳細は、チラシおよび本ページに後日掲載いたしますので、ご確認ください。
小池百合子東京都知事への私立小学校予算要望
令和5年12月6日(水)に、小池百合子東京都知事に対して、令和6年度「私学振興予算案等」に関する要望書を手交し、以下の6項目の予算要望を行いました。
予算要望には、東京私立初等学校協会の重永睦夫会長はじめ2名の役員と、東京私立初等学校父母の会連合会の池田幸寛会長が出席して要望をお伝えしました。
要望内容について、「経常費補助の拡充」では、教員の大幅な増員のためにも経常費の増額が必要であること、また「保護者負担の軽減」では、年額10万円の私立中学校等の授業料助成(都内在住で私立中学校等に在学する生徒の保護者等の内、世帯年収目安約910万円未満の方)を私立小学校まで拡充していただくよう要望しました。
令和6年度「私学振興予算案等」に関する要望事項
- 【経常費補助】 私立小学校の経常費助成費等に対する補助の拡充強化
- 【保護者負担の軽減】 保護者負担教育費の公私間格差の是正
- 【ICT関連】 ICT環境の整備に向けた支援措置の拡充強化
- 【危機管理】 学校安全対策・環境整備に対する補助の拡充強化
- 【特別支援について】 特別支援を要する児童に対する教育支援補助
- 【研修・研究】 教職員の研修・研究への助成拡充
令和5年度日私小連初任者研修会
令和5年度日私小連初任者研修会(東日本地区)(東初協第2回初任者一斉研修会)が、私学会館(アルカディア市ヶ谷)を会場として、令和5年7月31日~8月2日の3日間の日程で開催されました。
今回の研修のねらいは、「私立小学校教員としての心構えの体得と実践的指導力の育成」です。北海道・東北地区および関東地区および東京地区の私立小学校に新たに採用された(およびそれに準ずる)教員40名が3日間の宿泊研修に参加しました。
第1日目は、日本私立小学校連合会・東京私立初等学校協会 重永睦夫会長の挨拶の後、立教小学校 校長 田代正行先生の「すてきな先生」、都留文科大学 特任教授/前東京女学館小学校 校長 田中均先生の「学びと育ちの道を歩む」という二つの講演の後、夕食を兼ねた経験交流会が実施されました。
第2日目は、異業種から講師を迎え、午前は元全日空 整備本部 教育訓練部 チーフインストラクター 中村勝充氏の「企業研修から学ぶ」、午後は健康レクリエーション研究所 所長 山田征夫氏の「楽しいレクリエーション-さわやかなふれあいを求めて-」の二つの実習の後、グループに分かれ自由討議が行われました。
第3日目は、武蔵野東小学校 教務主任 市川智先生の「多様な子どもにどうかかわるか-発達障害の基礎理解-」で様々な特性を持つ子どもたちへの対応を学びました。
参加した先生方は、今回の初任者研修会から多くのことを学ばれ、また、3日間の宿泊研修による共同生活を通して多くの情報を収集することができました。 2学期以降、教員としてのキャパシティを大きくすることができたことと思います。
2023年4月29日(土)第6回「東京私立小学校展」
2023年4月29日(土)第6回「東京私立小学校展」を開催しました。
開催日 | 2023年4月29日(土) ①10:00〜12:40[最終受付12:10] ②13:10〜15:50[最終受付15:20] |
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場所 | 新宿NSビル NSイベントホール |
事前予約制・各家庭1名・入場無料
学校案内冊子 無料配布
令和4年度校長研修会
令和5年2月9日15時~16時30分、アルカディア市ヶ谷に於いて、「小学校で取り組む包括的性教育―“科学” “人権” “自立“ ”共生“をキーワードに」をテーマとして、令和4年度の校長研修会が開催されました。講師は和光小学校校長の北山ひと美先生です。
講演ではまず、国内の性教育に対して諸方面からバッシングがあったこと、また「人の生殖については扱わない」との小学校学習指導要領の“歯止め規定”があることなどの報告がありました。これに対しヨーロッパでは、セクシャリティを、誕生から人間の生涯にわたる「人格と性の成長、発達」というように総合的にとらえ、教育の目的と枠組みを作っていることを、ドイツやオランダの性教育を例に説明されました。
その後、具体例として和光小学校のカリキュラムを元に各学年の実践例や保護者の協力を説明されました。
「性」は「生」につながる児童にとって重要なテーマです。研修にご参加された加盟校の校長先生方は、既存の性教育という狭い範囲での取り組みだけでなく、総合的、包括的に「性と生の教育」として取り組み、成果を上げられた和光小学校の実践から大きなヒントを得られました。今後の自校の教育促進に大いに参考にされることと存じます。
2022年4月30日(土)第5回「東京私立小学校展」
2022年4月30日(土)第5回「東京私立小学校展」を開催しました。
開催日 | 2022年4月30日(土) ①10:00〜12:40[最終受付12:10] ②13:10〜15:50[最終受付15:20] |
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場所 | 新宿NSビル NSイベントホール |
事前予約制・各家庭1名・入場無料
学校案内冊子 無料配布
令和3年度校長研修会
令和4年2月10日(木)15時~16時30分、株式会社イノカに於いて、同社CEO高倉葉太氏を講師にお招きして、令和3年度校長研修会を実施し、加盟校校長等37名が参加しました。開催形式は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンライン形式(Zoomミーティング)で開催しました。
講演のテーマは、「東大発サンゴ礁ベンチャーが考える、これからのSDGs教育」でした。講師の高倉葉太氏より、CEOを務める株式会社イノカの事業概要についてお話いただいた後、同社ラボのオンラインツアーを行い、サンゴ礁を見せていただきながら、サンゴ礁の環境移送技術についてご説明いただきました。その後、子どもを対象に同社が取り組んでいるALA(アクティブ・ラーニング・アクアリウム)について説明があり、体験型教育の導入を希望される学校はご連絡いただくよう呼びかけられました。海洋生物の25%が関わるサンゴ礁の保全を人工の環境下で行う中で、研究者不足についても触れられ、研究者育成のために子ども対象の様々な取り組みをされていることも伺うことができました。
この研修会から、ご参加の校長先生方は自校のSDGs教育だけでなく、教育全般に当てはめた考察を深めることができました。今後の学校経営や児童指導のヒントを沢山得る事ができ、意欲を新たにされたことと思います。
東京私立初等学校協会の初任者一斉研修会について
本協会では、各加盟校の初任の先生方に私立小学校の歴史や私立小学校教員としての心構えを学んでいただくため、年度始めには必ず本協会会長による講演研修を実施しています。
令和2年度については、令和2年5月14日(木)の第1回初任者一斉研修会に於いて、小泉清裕先生(日本私立小学校連合会・東京私立初等学校協会前会長現顧問、昭和女子大学大学院文学研究科特任教授)に「私立学校に勤める教師として~日本の教育が歩んできた道とこれからの教育に求められるもの~」という演題でご講演をいただく予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、集会形式での研修を中止いたしました。
その代わりとして、小泉清裕先生による講演動画ならびに資料は、本ページに掲載し、加盟校の初任の先生方に各自視聴していただきました。一部の加盟校では、休校期間中に、初任の先生に動画を視聴してもらい、レポートを作成させることで、研修として有効活用した学校もあったようです。
お子様を私立小学校に通わせることを検討されている保護者の皆様、教育関係者様はもちろんのこと、本ページをご覧になっている皆様におかれましては、下記のリンクより是非、動画をご視聴いただければ幸いです。
第35回東京私立小学校児童作品展
「ほら、できたよ」
1986年第1回開催から数え今年で第35回目となる東京私立小学校児童作品展「ほら、できたよ」が1月29日(水)から2月3日(月)までの間、松屋銀座8階イベントスクエアで開催されました。作品展には東京都の私立小学校24校が参加し、各校児童の作品が学校別に展示されました。
期間中17,677人の来場者があり、在校生や保護者だけでなく多くの方々に、私立小学校児童の想像力・表現力豊かな作品をご覧いただくことができました。
令和元年度 第4回 初任者一斉研修会
令和2年1月16日(木)千代田区のアルカディア市ヶ谷に於いて、平成元年度第4回初任者一斉研修会が実施され、協会加盟校から40名が参加しました。
今回の研修は2部に分かれ、前半は明星大学教育学部教育学科特任教授の菅野秀二先生による「学校と家庭・保護者とのよい関係を築くには-相手への関心から-」と題した講演、後半は5~6人のグループに分かれてフリーディスカッションが行われました。参加の先生方は私立小学校教員としての自覚をもって、児童・保護者に適切に対応するとともに校務に積極的に参画する意欲を新たにされました。
本会の初任者研修は年間4回開催され、参加者は社会人・私立小学校教員としての心構えを学び、教員としての基本的なスキルを身に着けます。2年目以降は各勤務校でキャリアを積み、児童・保護者から信頼される教員となるべく励まれることと思います。
2019年4月27日(土)第2回「東京私立小学校展」
2019年3月19日(火)現在
2019年4月27日(土)第2回「東京私立小学校展」を開催しました。
開催日 | 2019年4月27日(土)午前10:00〜午後4:00 |
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場所 | アルカディア市ヶ谷(私学会館)3階 富士の間 |
入場無料・予約不要・子供同伴可
パンフレット無料配布
東京都私立小学校の2020 年度入試日程、学校データ、入試説明会・オープンスクール等日程一覧、各校活動写真、学校紹介(説明会日程、入試日程、教育目標や公開行事など)
*新たなお知らせがありましたらこのページに載せますので、事前にお確かめください。
2017年東京都私立学校展
8月19日(土)、20日(日)有楽町の東京国際フォーラムにおいて東京都の私立小学校、中学校、高等学校が一堂に会し私立学校展が開催されました(来場者 53,400名)。小学校ブースへも多くの来場者が訪れ、私学の初等教育に関する関心の高さがうかがわれました。ご来場いただきました皆様に深く感謝いたします。
第32回東京私立小学校児童作品展
「ほら、できたよ」~喜びを色と形に~
概要
東京の私立小学校の図工作品展。1986年松屋銀座2階片隅の一室で18校が参加して始まった。当初より、あえて統一テーマは設けず、またコンクール形式も排して、各校がそれぞれのスペースに自由に作品を展示している。
会期 | 2017年2月1日(水)〜6日(月) |
会場 | 松屋銀座・8階イベントスクエア |
総入場者数 | 19,074人 |
第32回展 参加27校 |
小野学園小学校/学習院初等科/川村小学校/国立音楽大学附属小学校/国立学園小学校/慶應義塾幼稚舎/昭和女子大学附属昭和小学校/菅生学園初等学校/聖学院小学校/聖心女子学院初等科/聖ドミニコ学園小学校/清明学園初等学校/帝京大学小学校/田園調布雙葉小学校/東京創価小学校/東京都市大学付属小学校/東洋英和女学院小学部/トキワ松学園小学校/新渡戸文化小学校/日本女子大学附属豊明小学校/雙葉小学校/宝仙学園小学校/明星小学校/目黒星美学園小学校/立教小学校/和光小学校/早稲田実業学校初等部 (五十音順) |
2016年東京都私立学校展
8月20日(土)、21日(日)有楽町の東京国際フォーラムにおいて東京都私立学校展が開催されました。小・中・高の同時開催で東京都のほぼすべての私立小中高が参加しました。
私立小学校を志望する家庭にとって、複数の学校担当者から同時に学校情報を得る機会は貴重なものです。1~3月に鉄道沿線別で同様の私立小学校展が数か所で開催されるので、こちらも志望校のベストの選択をするためにご利用いただければと思います。
令和元年度 第63回 日本私立小学校連合会 全国教員夏季研修会
本年度も全国教員夏季研修会が、8月19日(月)、20日(火)、21日(水)の日程で開催されました。
メイン会場は新横浜プリンスホテルで、全国各地から1036名の先生方の参加がありました。全国の私立小学校教員数は5000人強なので、およそ5人に1人が全国から参加されたことになります。関東地区開催の本研修会としては過去最高の参加者数となりました。
研修は、国語、社会、算数、理科、音楽、図工、体育、学校保健、学級経営、メディア教育、学校図書館、外国語、家庭科、生活・総合、学校劇の15の部会に分かれ、実践・研究報告や児童参加による模擬授業、ワークショップ、フィールドワークなどが展開されました。
参加の先生方は、研修を通じ2学期以降の実践に役立てると同時に、参加できなかった同僚の先生方への知見の共有をしていただけることと思います。
東京私立初等学校協会の防災の取組
子どもを持つ親にとって、わが子の「安全」は非常に大きな問題です。私立小学校の児童の多くは公共交通機関を使用し通学しています。東日本大震災の時、通学途中の私立小学校児童が学校、家庭のコントロール外となり、孤立したという事例が発生しました。子どもが所在不明の間の保護者や担任の不安は、想像に余るものがあります。
大震災の経験でも、子どもが校内にいれば安全の確保はほぼ完全にできることは証明されました。そこで、問題となる通学途中の子どもの安全確保策として、東京都の全私立小中高連携による児童保護システムが実施されているのでご紹介します。
システムの概要
- ⅰ)地震その他の震災発生時に通学途中にあり、車中、駅、バス停等で児童が孤立した場合、最寄りの私立小学校、中学校、高等学校に児童は避難することができます。
※児童は、最寄りの私立学校を自分で探し避難します。私立小学校各校はこの点に関する指導を児童と保護者にすることにより、意識を高め安全確保に努めています。 - ⅱ)児童を保護した学校は、東京の私立の小・中・高間に構築されたネットワーク上に、保護児童の在籍校に学年、氏名や保護状況などを記載します。
※各校に指定されたID、パスワードがないとネットワークに入れないので、児童の情報が外部に漏れる心配はありません。 - ⅲ)自校の児童保護の情報を確認した学校は、その情報を保護者にメールなどで伝えます。
- ⅳ)子どもの状況確認をした保護者は、こどもの保護されている学校にむかえに行きます。
※この時点でこどもは学校に安全に保護されているので、保護者には道路状況等を考慮し落ち着いた対応をとることが可能となります。
東京都の私立小学校各校は、万一の場合に備えこのシステムが混乱なく運用されるように努め、危機に際して、児童、保護者、教職員などの関係者すべてが落ち着いた行動のとれるよう指導をしています。
このシステムは現状神奈川県の私立小中高とも共有されているので、神奈川在住の東京の私立小学校在校生も同じように神奈川県内で利用可能となっています。千葉県、埼玉県の私立小学校への活用は現在検討中で、実施の時期については未定となっています。
このシステムにより、危機に直面した児童の安全は格段に向上したといえるのではないでしょうか。今後も、私立小学校各校は様々な危機を想定した訓練や、子どもたちの危機管理能力を向上させる様々な活動により、児童、保護者、教職員の意識向上を図る取り組みを継続してまいります。