作:オリバー・バターワース 訳:松岡享子 出版社:岩波書店
ニューハンプシャー州フリーダムに住む少年ネイト。彼の家で飼っているめんどりが、6月のある日、見たこともないほど大きなたまごを産みました。めんどりがたまごをあたためるのを、ネイトとお父さんが、助けながら見守ること6週間。ようやく出てきたのは、なんと恐竜(トリケラトプス)でした。 アンクル・ビーズレーと名付けられたこの恐竜は、たくさんの草を食べて大きくなり、9月の初めには体重が400キロを超えます。寒さを迎える前に、ビーズレーが安心して過ごせる場所を見つけなくてはなりません。 たまごが無事にかえるのか、恐竜が無事に育っていくのかと、子どもたちはわくわくしながら読み進めることでしょう。ルイス・ダーリングの挿絵も、のどかなお話の雰囲気にぴったりです。1968年に他社から出版されていた本作は、長らく刊行が途絶えていましたが、昨年夏、ついに岩波少年文庫として出版されました。復刊を喜びつつ、中学年の子どもたちに薦め始めています。
せんせいからのコメント
成蹊小学校 司書教諭 関口薫
ニューハンプシャー州フリーダムに住む少年ネイト。彼の家で飼っているめんどりが、6月のある日、見たこともないほど大きなたまごを産みました。めんどりがたまごをあたためるのを、ネイトとお父さんが、助けながら見守ること6週間。ようやく出てきたのは、なんと恐竜(トリケラトプス)でした。
アンクル・ビーズレーと名付けられたこの恐竜は、たくさんの草を食べて大きくなり、9月の初めには体重が400キロを超えます。寒さを迎える前に、ビーズレーが安心して過ごせる場所を見つけなくてはなりません。
たまごが無事にかえるのか、恐竜が無事に育っていくのかと、子どもたちはわくわくしながら読み進めることでしょう。ルイス・ダーリングの挿絵も、のどかなお話の雰囲気にぴったりです。1968年に他社から出版されていた本作は、長らく刊行が途絶えていましたが、昨年夏、ついに岩波少年文庫として出版されました。復刊を喜びつつ、中学年の子どもたちに薦め始めています。