東京私立初等学校協会

かえるをのんだととさん

再話:日野十成 絵:斎藤隆夫 出版社:福音館書店

かえるをのんだととさん

せんせいからのコメント
星美学園小学校 司書教諭:菅原明子

年明けの図書室は、お正月の本で子ども達を迎えます。そして、三学期は節分、桃の節句と、季節の行事に沿った本の紹介が続きます。
二月というと、節分です。「鬼」が主人公の昔話はたくさんありますが、今回紹介させていただくお話は、鬼は主人公ではありません。主人公は、「ととさん」です。
昔、あるところで、ととさんが、お腹がいたくなり、寺の和尚さんのところに相談に行くと、「お腹に虫がいるから、蛙を飲むといい」と言われ、蛙を飲み込みます。その後、次々とへび、キジ、猟師、鬼を飲み込み、最後に・・・。
「かかさんやぁ」と助けをもとめるととさんと「おしょうさんにききなされ」と受けるかかさんの会話のやりとりも笑いを誘います。ありえないけれど、面白い話です。

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